私は、ほめ育コンサルタントをしています。
今日は、ほめ育の基本である「ほめる」について考えてみたいと思います。
職場や、家庭でみなさんはどれくらいほめているでしょうか?
私は「たくさんほめています」と言える方は凄いですよね。
よく職場で上司は「自分は部下をよくほめています」と言います。
しかし部下は「自分はほめられていない」と言う声を聞きます。
どうしてなんでしょう?
上司は「ほめている」と言い、部下は「ほめられていない」と感じているのです。
ほめることについて少し考えて見ましょう。
相手の心に響く記憶に残るほめ方ってどんなことでしょう
みなさんは、部下や同僚、夫、妻、子供等毎日多くに人に接すると思います。
接する相手を人をほめていますか?
そしてほめる時どんな言葉でほめていますか。
「今日の服かわいいね」「今日の髪型素敵ですね」「今日のネクタイ素敵ですね」等相手の見た目をほめることが多いのではないでしょうか?
また「100点取って凄いね」「先日の発表で良い成績で良かったね」など結果をほめていることも多いと思います。
このように見た目や結果をほめることも立派なほめ方なのです。
しかしわかりやすい結果をほめるだけでは、瞬間的効果しか得られないのです。
それでは、心に響く記憶に残るほめ方とはどんなことでしょうか?
まず「あなたのことを信頼していますよ」「あなたの良いところをもっと知りたい、仲良くなりたい」と好意を示すことです。
そして「見た目」や「結果」をほめるだけでなく、「その人のあり方」や「頑張った過程」をほめることを意識みてほしいのです。
「ほめる」ということは、相手の考え方や行動に対して、感謝や称賛、好意を示し、相手のことを理解したい、尊重したいと言う思いを伝えることです。
ほめ言葉とはどんな言葉のことをいうのでしょう
「凄いね」
「さすがだね」
「上手」
このように相手を称賛する言葉をイメージする方が多いと思います。
ほめ育では称賛以外の「感謝」を示す言葉、「好意」を示す言葉もほめ言葉なのです。
人間は、誰しも「受け入れられたい」「認められたい」という欲求をもっています。
これは、自尊心を満たされたい(満たしたい)という欲求と言い換えられます。
「感謝」「称賛」「好意」は、自尊心の3大欲求を満たすのです。
それでは、自尊心の3大欲求とはなんでしょうか?
①「ありがとう」の欲求
自分を大切な存在と認めてほしい。これを自己重要感といいます。
②「すごいね」欲求
自分を有能な人と認めてほしい。これを自己有能感といいます。
③「好きだよ」欲求
ほかのだれかに好かれたい。これを自己好感と言います。
このようなほめ言葉をかけられると自尊心の3大欲求が満たされ、自分に自信をもちイキイキ行動し、最大限力を発揮できるのです。
「自分ほめ」と「相手ほめ」を日常的に取り入れていきましょう
ほめることの効果を知ったから「よし明日から部下をほめよう」と思ってもなかなか行動出来ないものなのです。
そこで相手をほめる前にまずしてほしいことがあります。それは「自分ほめ」です。
なぜなら、人は、自分をほめるほどにしか相手をほめることができないからです。
「自分ほめ」と言われても「どのようにしたらよいかわからない」とよく言われます。
そうなのです。
以外と自分をほめていないのです。それではとっておきの方法をお話します。
毎日一日の終わりに「自分ほめ」の言葉を書き出していく方法です。
「一日ひとつ自分ほめ」の習慣です。
私は2年間、毎日自分ほめを書き出しています。
「今日○○した私は素晴らしい」
ここで書く内容は、前の日と同じ内容をほめないということです。
そのことにより日常のなにげないことでも自分をほめられるようになるのです。
一か月ほど「自分ほめ」が習慣化したら「相手ほめ」を追加していくことです。
まず家族やパートナー等の身近な人からはじめることをお勧めします。
なぜなら「相手ほめ」をして行くと、相手にやさしくなり、会話がはずみ、絆が深まったと言う声が多いいからなのです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
日常でほめることの大切さ、ほめる方法、自分ほめと他人ほめの習慣化についてお話しました。
瞬間的に終わる見た目や結果だけをほめるのではなく、心に響く記憶に残る方法を実践していきましょう。
「ほめる」ということは、相手の考え方や行動に対して感謝や称賛、好意を示し、相手のことをもっと理解したい、尊重したいという思いを伝えることなのです。
まず自分に対してほめ上手になり、同時に相手に対してほめ上手になり、仕事、家族、パートナー等あらゆる人と、より良い関係を築いていきましょう。