今回も、原邦雄著「100点のほめ方」よりお話します。
100点のほめ方により自分も相手も成長していきます。
しかしなんでもほめればいいかと言えばそうではないのです。
相手をほめるだけでは、成長をしないのです。
注意すべきことは、きちんと叱ることが必要なのです。
ほめることは、おだてることではないのです。
自分が頑張っていること、相手が頑張っていること、行動、言動、成長した所などをほめるのです。
しかし「ほめることができない行動、言動がどうしてもでてきます。
その時はきちんと叱ることが大切なのです。
どのように「叱る」のがよいか考えていきましょう。
「ほめる」と「叱る」はセットなのです
「ほめる」と「叱る」が両方そろって初めて100点のほめ方ができたと言えるのです。
ここで大事なのが、初対面の方やまだ信頼関係ができていない方を叱ることは効果はないということです。
このような相手は、どんなに心を込めて叱っても受け入れないのです。
叱るの効果がでるのは信頼関係があってこそなのです。
関係性が出来ている人、例えば親友や部下、仲間等一緒に結果を出したい相手はしっかりほめてあげることは大切ですが、必ず「叱る」を取り入れtいくことが大切です。
ここで大事なのは「ほめる」と「叱る」の比率です。一番よい比率は「ほめる」5に対して「叱る」が1です。
この比率を守らなければ、相手を心をこめて叱っても、相手に伝わらなのです。
みなさんはどうですか?
よく何回注意しても行動が変わらない人がいると思います。この比率がどうなっているか、少し振り返って見てください。
ほめるが極端に少ないと思います。
「ほめる」と「怒る」がセットでは、ないのです
「叱る」と「怒る」は違うのです。
普段から自分は、部下を叱っていると思いますが、きちんと叱れているでしょうか。
「叱る」というのは、相手の「できていない点」や「改善すべき点」に注目し、指摘することです。
叱るには「もっとよくなってほしい」「成長してほしい」という気持ちがあるのです。
「怒る」というのは、相手の言動に不満や不快があり、イライラした気持ちを出す行為です。
これは、そのまま感情をぶっつけているだけなのです。
相手の改善すべき点を指摘し、どうなってほしいかの期待を示すことで、相手に気づきを促し、行動のきっかけをつくるのです。
相手の成長を願い、そして良い関係を築くために「叱る」は大事なのです。
「ほめる」タイミング、「叱る」タイミングも大事です
ほめることは相手の能力を引き出すことにつながります。
しかし、改善点がある場合は、叱ることが必要です。
ダメなものはダメと叱らなくては、「なんでもあり」の無法地帯になってしまいます。
叱るべき時は、「何度注意しても改善できない時」「何度注意しても改善しようとしない時」「その人の仕事の致命傷になることが、起きるかもしれない時」です。
叱られた本人は、何をすればほめられるか、何をすれば叱られるかと基準がわかり、行動に結びついていくのです。
叱るためには、普段から行動を見ていなければ叱ることができません。
相手の行動をじっくり観察する癖をつけましょう。
ポイントはほめポイントをみつけるためです。
ほめる時は思い切りほめて、その中叱るべきと判断したら叱ることが必要です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
100点のほめ方をするためには、叱るべき時にしっかり叱ることが必要なのです。
叱っても聞いてくれないかもと思ってしまいますが、ほめることをしっかり行っていれば、信頼関係ができて相手が耳を傾けてくださるのです。
そして怒るのではなく叱るという気持ち、相手の進歩を促すために叱りましょう。
「ほめる」5、「叱る」1で、100点のほめ方をしっかり行い、良好な人間関係を築き、楽しい職場にしていきましょう。