今回も原邦雄著 「100点のほめ方」の中からお話します。
100点のほめ方は、「関係性の土台をつくる」「マジック質問で、ほめポイントを見つける」「100点ほめで、相手の生き方をすべて肯定する」でした。
関係性の土台をつくるは、自分のお困りごとではなく、相手のお困りごとを聞いて理解することです。
そして相手がほめられたいポイントを見つけることです。
3つ目は相手の生き方をすべて肯定するほめ言葉をかけることでした。
この順番は大事で、関係性の土台作りがまず一番です。
関係性の土台ができていないのにほめても相手に通じないのです。
この順番でほめることができ、「100点のほめ方」ができだしたら、「+α」のテクニックで「100点のほめ方」を極めて行きましょう。
100点のほめ方を極めるのは「ほめ切る言葉」を使いましょう
ほめるためには、難しい言葉を使う必要はなく、ぜひ意識してほしいのは「ほめきる言葉」です。
私たち日本人は、ほめることに慣れていません。
「言いすぎかな?」と言うぐらい思いっきりほめる相手との距離がぐっと近づくのです。
「抜群に」「絶対に」「間違いなく」と言った言葉です。
しかしほめる言葉を言い切る時は、「適切な内容をほめる」ことです。
具体的にいつの、どんなことについて「抜群に良かったよ」と言えば、自分をみていてくれたということで、ほめられたことを素直に受け入れられるのです。
ほめるポイントを間違えると、「わざとらしい」「うわべだけほめられても」となってしまいがちです。
以前お話した「好きなことは?」「継続していることは?」「大切なことは?」をしっかり把握しておくことで「100点のほめ方」極めることができるのです。
100点のほめ方は、誰がほめるかによって極められます
誰がほめるかによって伝わり方は全く違います。
尊敬する人や好きな人にほめられたら嬉しいと思います。
逆に信頼出来ない人や嫌いな人にほめられても素直になれない経験があると思います。
100点のほめ方でよりよい人間関係を構築していくには、「この人にほめられたい」と思われる人になることが大切なのです。
例えば「みなさん挨拶は大切です。挨拶をきちんとしましょう」と言っても、言っている本人が、挨拶をしなかったり、小さな声でしか言わなかったとしたら、あいさつ出来ていない人にいわれたくないと思ってしまいます。
不満ばかり言っている人に対して、注意しても聞いてくれない時、「ダメな人」と位置づけてしまうのではなく、その人を「知る」ことから始めることが大切です。
「知る」努力をしていると、家庭での状況が見えたりします。介護と子育てでいっぱいいいっぱいであったことに気づくのです。
そのことがわかり対応することで、この人は信頼できる人になるのです。
相手を信じて本気で接することが大事なのです。
相手のほめポイントを瞬間冷凍すると100点ほめが極まります
これから関係性をもっとよくしたいと思う人に対して「あなたのことをいつも大切に考えている」と具体的に示す方法があります。
それは、相手の「ほめポイント」を「瞬間冷凍すること」です。
相手に常に関心を払い「ほめポイント」が見つかったその瞬間を、「〇月〇日〇時」まできり取って記憶に刻むのです。
そしてこの瞬間を相手に伝えるのです。
なかなか全員には難しいかもしれませんが、一人の人だけでも意識して見ていくことで、しだいに周りのことも見えるようになります。
また普段の会話や行動以外にSNSも活用してみることもよいと思います。
SNSには、その人が、「わかってほしいこと」が何らかのメッセージで発信されているのです。
その内容に触れてみると本人はうれしくなり色々話してくれるようになるのです。
自分との共通点をみつけていくことが話のきっかけにもなります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
100点のほめ方を極める方法についてお話しました。
ほめるためには、その人をよく見てほめポイントを探すことが大切です。
日々の行動だけでなくSNSなどの情報も集めてお互いの共通点をみつけることも大切になります。
そして一番たいせつなことは、ほめるに値する人間になることです。
「あの人に言われたのはとてもうれしい」「あの人のようになりたい」と言われるに値する人になる努力をすることです。
そのためには普段から言行一致を意識して行動することです。
とくに職域が上がれば上がるほど言行一致が求められます。
100点のほめ方を極めておお互いの人間関係を良好にしていきましょう。