私は、看護師として40年、看護部長として17年の中で、組織を円滑にするには、働くスタッフの関係が良好であることができれば組織は発展し、地域への貢献に大きく役立つことをを経験してきました。
そのためには、一人一人の職員の関係性が重要であることです。
重要であるとはわかっていますが、そうならない現実がありました。
陰口ばかり言う人、悪口ばかり言う人、妬みがあったりと人間関係のトラブルがありました。
なぜだろうと思いながら対応していましたが、多くが「人間関係の悩みなんかなくなるはずがない」という意見でした。
しかし私は、1日のうち多くを過ごす職場では、人間関係が良好で働いていて楽しいという場になってほしいと思っています。
そこで出会ったのが「ほめ育」でした。ほめ育とはほめて育てる教育です。
今日はその原点であるほめることについて考えてみたいと思います。
原邦雄さん著作の「100点のほめ方」から学んでいきましょう。
ほめ方は技術なのでだれでも身に着けることができます
ほめるのはいいことだと誰でもわかっていますがなかなかできないのです。
人は生まれ持ってほめる才能はもっているのです。
しかし様々な環境の中で、大人への成長過程で忘れているのです。ほめることは技術です。
だから技術を磨けば誰でも身に着けることができます。
ほめるための3つのアクションがあります。
一つが関係性の土台をつくることです。
相手がこの人にほめられたいという土台をつくることです。
「聞く」×「共通点を、みつける」で相手に安心感を与えることです。
二つ目はほめポイントを見つけることです。
三つ目は生き方全てを肯定することです。
この3つの技術を身に着ければ自然と100点のほめ方ができるのです。
相手がほめてほしいポイントを探すことです
ほめポイントを探すためのマジック質問があります。
これは相手の本音を引き出す質問です。
「好きなことは?」「継続していることは?」「大切にしていることは?」この3つも質問は相手の大切にしている価値観がはっきり表れるからです。
好きなことを聞くとその人の「本来の性格」がわかります。
多くの人は、「自分が好きなこと」について話していると、自然と心がほぐれ楽しくなります。
そうすると相手の人がこの人と話すと楽しいという感情になるのです。
継続していることを聞くと、相手の「過去から現在までの生き方」がわかります。
くじけそうになった時どう乗り越えたか?なぜ頑張れたかを聞くことでほめポイントが見つかるのです。
大切にしていることを聞くとその人の「価値観」に触れられます。
この3つも質問をすることで相手との距離がぐっと近くなります。
良好な人間関係は、相手の生き方をすべて肯定することからです
100点のほめ方を目指すなら、相手の生き方すべてを肯定しほめます。
「その人の人生において大切な人」や「乗り越えてきた困難」などをその人の半生を振り返るような気持ちでほめていくのです。
現在の状況だけでなく、相手の過去や乗り越えてきた困難まですべて肯定しほめることです。
話を聞く時の仕草は大切です。
基本は笑顔です。
笑顔は自分ではできているつもりでもできていないことが多いのです。
鏡に向かって口角を上げて笑顔の練習を習慣化しましょう。
この表情をスタンバイスマイルというのですが、意識していないと口角が下がってしまうのです。
そして目をみて話を聞くことです
まとめ
いかがだったでしょうか?
言っていることは、知っていることばかりだと思います。
相手を知ってほめる。
話を聞く時は笑顔で相手の目を見ても当然です。
しかし笑顔できているのでしょうか?
私はできているつもりでした。
スタンバイスマイルもできていると思っていました。
いまzoomセミナーがよくあるのですが、そこで自分が映っているときの表情を意識するようにしてみました。
するとスタンバイスマイルになっていないのです。
意識してスタンバイスマイルにすると30分ももたないのです。ほっぺが痛くなります。
人間関係構築はまず自分自身ができることを実行することから始めていきましょう。