部下をほめて育てる教育は必ず成果がでます

良好な人間関係

最近は「部下は、ほめて育てましょう」が主流で言われています。
ほめることで「自分事で考えて動くようになる」「部下が意欲的になる」ことを望んでほめるけど、「指示しても動かない」と悩みを抱えている管理者の方がいるのではないでしょうか。

また「よくできているね」「いつも頑張っているね」としっかりほめているのに部下が成長していないと感じたりしているのことはないでしょうか。

ほめて育てることで必ず成果がでるとはどういうことかについて考えて行きましょう。

部下をほめて育てることの効果について考えてみましょう

人はほめられると嬉しいと思います。
私もどんなに年齢が高くなっても、どんな役職につこうともほめられるとうれしかったです。

私も看護部長時代部下の良い点をみてほめることを実施してきました。
どんなほめ方をしていたかと振り返ってみたところ、「よく頑張ってくれていてありがとう」「師長も患者さんの対応ほめていたよ」「髪切ったのですね。よく似合っていますね」等と声をかけていました。

声をかけるとみんな笑顔になって「ありがとうございます」との返事でした。
私はそれでほめていると思っていました。

ほめることで、どんどん成長する人もいました。
成長する人たちをみてほめることの効果を実感していました。
しかし全く成長がみられない人もいました。
そして私の前では笑顔なのに陰で悪口を言っていると聞き愕然としたこともあります。

ただ相手のいいところをみてほめるだけでは育つことに繋がらないと感じました。

部下をほめて育てる効果を発揮するためには基準が必要なのです

部下をほめることで育てることは大切です。
なぜかと言うと、人は「承認欲求」をもっています。
承認することで部下は成長するのです。
しかしほめているのに部下が育たないのはなぜなんでしょう。

承認欲求が満たされることが、仕事のモチベーションアップにも繋がります。
ここで大事なのは、ほめる基準としかる基準を決めることが大事ということです。
同じ行動をしても上司が違うとほめてもらえなかったり、同じ行動をしても上司の機嫌によりほめられたり、叱られたりすることがあることです。

どのような行動をとればほめるか叱るかを見える化し、評価する側も評価される側も理由がわかるように基準を決めることが、ほめる効果を発揮するのです。

ほめることをみつけて部下を育てるにはどうしたらいいでしょうか

よく「ほめることがいいと言われても、部下にほめることはない」という上司の方がいます。

本当にそうでしょうか?
人はダメな出来事があると、ずっとダメと思い込んでしまいやすいのです。
部下が何か失敗すると「ダメな部下」という印象を抱いてしまい、良い面が見えなくなってしまいます。

インドの逸話にこんな話があります。

あるとき7人の盲人が歩いていました。前に大きなものが立ちはだかりました。それは象ですが、足に触った人は大木だ、鼻に触った人は蛇だ、耳に触った人は葉っぱだ、しっぽに触った人はひもだと言いました。

誰が間違っているでしょうか?誰も間違っていないのです。

このように立ち位置を変えると違ったものにみえるのです。
部下がダメだと思っている人は、少し立ち位置を変えてみてはどうでしょうか?

ほめて育てることに効果を発揮する黄金律があります

「みなさんは部下をほめていますか」と聞くと多くの人は「ほめています。これ以上ほめるのは無理です」と言われます。

実際、どのくらいほめているか部下を想定して書いてもらうと、以外と書けないものなのです。
いかに部下を見ていなかったかということに気づきます。

私もいざ書こうとすると書けなかったのです。

それからは、意識して部下をみるようにすることで気づくことも多くありました。

よく見ていないから「よく頑張っているね」という表現しかできなかったことに気づきました。
ほめて育てるのに効果を発揮するには、いつのどのような行動が、どのような影響を与えたことが良かったというように、どの場面での行動かを2週間以内にほめることが効果があると言われています。

そして“ほめる”と“叱る”の効果は“ほめる”が5に対して“叱る”が1と言われています。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ほめて育てる教育は必ず成果がでます。
しかしむやみにほめていたのでは成果がでないことをおわかりいただけたでしょうか?

ほめるには立ち位置を変えてみる、そして効果がでる“ほめる”と“叱る”の比率は“ほめる”が5に対して“叱る”が1であること、そしてほめるには、いつどこでどんな行動がよかったということを具体的できるだけ2週間以内にほめてあげることが大切なのです。

ほめて育てる教育は、必ず成果をだしていきましょう。

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